日本語教師になる3つのルート

 外国人も日本語を教えるには専門知識と教える技術が必要。

 現在、日本語教師になるためのルートは主に3つ。

 自分に合ったルートで日本語教師になるなら今しかない。

 

左後方に180㎝程の本棚がある。その前に女性が本を開いて立ち、向かい側にメガネをかけた背の高い男性が話しかけている

 

 

 

日本語教師養成講座で学ぶ

 養成講座で資格を得るには、文化庁ガイドラインで定められた420時間の要件を満たす講座を受講する必要がある。日本語学校に併設されている講座であれば、外国人学生を相手に実習を経験できたり、修了生は優先的にその学校の講師の採用募集に応募できることも。その他にも、夜間・週末のみm、実習中心など、さまざまなニーズに応じたコースが用意されている。

 

 養成講座のコース例

・420時間コース:文化庁ガイドラインに合致したコース。日本語教師採用試験の応募資格が得られることが多い。ただし、2017年8月施行の「日本語教育機関の告示基準」により、420時間コースの中でも「文化庁に届出をして受理されたコース(学校)」とそれ以外に区別されるようになった。

・実技・実践コース:日本語教育能力検定試験合格者、大学の日本語学科で理論は身につけたが実践が足りない人対象

 

日本語教育能力検定試験に合格

 合格すれば日本語学校などの就職活動の際に絶対的に有利になる試験。試験問題集などを入手すれば独学でも対策はできる。ただし知識のみを問われる試験であるため、独学の場合は実践経験が不足してしまう。現場に出る前には実践コースに通学するなどして教育実習を行うなど、実践経験を補う工夫が必要。

 

 試験対策をするなら

日本語教師養成学校の試験対策講座を受講する

・市販の試験対策教材で独学する

 

③大学・大学院の日本語教育専攻で学ぶ

 文学部や外国語学部など、日本語教育関連科目を学べる大学は多い。日本語教師の資格を得るには、大学の場合、主専攻で日本語教育関係科目を45単位以上、または副専攻で26単位以上を履修する必要がある。大学院の場合は、主専攻で24単位以上、副専攻で28単位以上の履修が条件。なお2017年の「日本語教育機関の告示基準」(留学生を受け入れる学校の基準)において、日本語教師の条件に「学士の資格を持つ」が加わったため、日本語学校など多くの日本語教育機関では、採用条件に4年制大学卒業を求める傾向が強まった。日本語教師をめざすなら”4大卒”は必須になりつつある。

 

 大学・大学院の学科・専攻例

・大学の学部内の日本語教育学専攻

・資格教育課程の日本語教員養成課程

・大学院の日本語・言語教育研究科

 

参考文献:日本語を教えよう!2022 イカロス出版