ITに関わるいろいろなお仕事

 ITに関わるお仕事は多種多様です。

もしかしたら皆さんの気になる職業がこの中にあるかも!

 

開放的なオフィス、壁一面に広がるホワイトボードに男性が赤ペンで文字を書き、広いテーブルに開いたパソコンを女性スタッフが2人話を聞きながら座っている

 

 

 

プログラマー

どんな仕事?

 企業が使う大規模システムから家にある家電製品まで、コンピューターは私たちの生活に関わる広い分野で活用されています。これらを動かすには専用のプログラミング言語で書かれたプログラムが必要。目的に応じてプログラムを書き、システムやソフトウェアを作るのがプログラマーの仕事です。システムエンジニアが作った仕様に基づいてプログラムを設計して実際に組み上げ、動作の確認やミスの修正などを行います。チームで作業をすることも多く、コミュニケーション能力も求められる仕事です。

 

どうしたらなれる?

 特別な資格は必要ありません。コンピューターやプログラムの基本的な知識は情報系の高等専門学校、専門学校、大学・短大などで勉強できます。また、独学で基礎知識を身につけることもできます。情報処理技能を認定する基本情報技術者などの国家資格を取っておくと就職に有利な場合があります。学校卒業後はソフト開発会社、ウェブ制作会社などのIT系企業に就職し、仕事の経験を積みながら高度な技術を身につけていきます。仕事を続けながらも、新しい技術や情報を仕入れることも必要です。

 

システムエンジニア

どんな仕事?

 コンピューターソフトなどの開発で実際にプログラムを書くのはプログラマーですが、その基本的な設計を作るのはシステムエンジニア(SE)です。顧客の求めるものを把握してどういう機能が必要かを判断、開発するシステムの設計を行い、どういうプログラムを作ればいいかの指示をプログラマーに出します。IT企業で社内システムを作ったり、外部からの依頼を受けて作業をしたりと仕事場はさまざまです。時には自分でプログラムを書く場合もあるなど、いろいろな働き方のある仕事です。

 

どうしたらなれる?

 仕事をするための特別な資格はありません。就職後の社内研修で基本的なIT技能を身につけることもできますが、情報系の高等専門学校、専門学校、大学・短大などでプログラム技術を学び、基本情報技術者などの国家資格を取っておくと就職に役立ちます。就職後にプログラマーなどの仕事で実績を上げ、プロジェクトを任されるようになるとSEとして働けます。経験を積むとシステム開発責任者の技能を認定するプロジェクトマネージャー試験など、より高度な資格を取れるようになります。

 

 

組み込みエンジニア

どんな仕事?

 家電製品、携帯電話、自動車などの電気製品には小型コンピューターが組み込まれているものも多く、プログラムで動きを制御されています。こうした製品のシステムやソフトウェアを作るのが組み込みエンジニアの仕事です。電気製品のコンピューターはいろいろな用途に使われるパソコンとは違い、特定の目的のために設計されたものです。その性能を最大限に発揮するためのソフトウェアを開発しています。コンピューターを利用した製品は増え続けているため、今後も多くの業界で必要とされる職業です。

 

どうしたらなれる?

 組み込みシステムに使われるプログラム言語はC言語。アセンブリなどが中心です。そのため、じれらびプログラム技術を身につけていなければいけません。情報系の高等専門学校、専門学校、大学・短大で基礎的な知識を学べます。就職先は家電や自動車、電子機器メーカーなどが一般的で、仕事の現場で開発手段や製品についての専門知識を身につけていきます。新しい技術を自分で開発しなけrばいけない場合もあるので、いつも技術や知識に目を向け、学び続けていくことが求めらる仕事です。

 

 

セキュリティエンジニア

どんな仕事?

 多くの情報が飛び交うインターネット上には他人の個人情報を盗み出しだり、コンピュータを正しく動作させないようにしたりするセキュリティ上の危険がいくつも存在します。そうした危険の予防・対応をするのがセキュリティエンジニアの仕事です。顧客から依頼を受けてウェブサイトの安全性を診断したり、攻撃を受けていないかシステムを監視したりと、さまざまな方法で安全を守ります。ネット環境が普及している現代社会で重要性の高まっている仕事です。

 

どうしたらなれる?

 仕事をするうえではセキュリティについての専門知識を持っていなければいけません。自分でプログラムを作る場合もあるため、情報系の高等専門学校、専門学校、大学・短大などでコンピュータの基礎知識を勉強しておくと役に立ちます。働く場所はセキュリティ対策専門の会社やIT企業のセキュリティ部門などです。仕事を続けると情報処理安全確保支援士などの国家資格を取れるようになり、技術を身につけて一般企業でセキュリティ担当として働く人もいます。

 

エンジニアといっても、いろいろありましたね。

そして、内容も働く場所もちがってきます。自分がどんな仕事につきたいのか想像してみてください。想像できることが、あなたのやりたい仕事なのかもしれません。

 

 

参考文献:お仕事ナビ12 ITに関わる仕事 理論社