ピラティスとは?

 「ピラティス」という名前は知っていても、具体的にどんなエクササイズなのか、どんな効果が得られるのかなど、よくわからないですよね。

 

板張りの床の広いスタジオに左側に黒のピラティス台が、右側に白のピラティス台が7台ずつ並んでいる

 

 ピラティスは、「体が本来持っている機能を正しく使うためのエクササイズ」であり、「そのためのコントロール法」であるようです。

 

ゆっくりとした静かな動きで、筋肉を正しく使うことを学ぶことができます。

 

すべて「呼吸」と連動させていきます。

 

私たちは、常に呼吸をしながら体を動かしているから。

 

 ピラティスを学ぶと、自分の体に備わった機能的な動きを取り戻すため、姿勢、身のこなしが美しくなるそうです。

 

それは、美しく動くために必要な筋肉が、必要な分だけ発達をするためです。そして、全身が自然と美しいフォルムになっていくのです。

 

 骨格や筋肉の付き方、関節の可動域などは人それぞれ違いますよね。つまり、自分にあった体の使い方、動かし方が分かってくるということなのです。

 

ピラティスを学ぶことで得られるのは、自分ならではの美しさ、そして、必要な筋肉だけを動かすという、理にかなった美しさなのです。

 

ピラティスのエクササイズを深めていくとき、どこをどう意識するのか、骨や筋肉の状態はどうなのか、関節の動き方は、また、呼吸の状態はどうななのかなど、一つ一つ自分に問いかけていきます。

 

先生の動きをただ真似るのではなく、自分自身の体と対話をしながら行っていくのです。

 このように、毎日自分の体と対話することによって、見ためが変わってくるだけでなく、集中力が増したり、といった内面の変化のおこる人が大勢いるようです。

 

ピラティスを体験してみたくなりますね!

 

 

ピラティスの発案者は、ジョセフ・H・ピラティス氏です。

 

 インストラクターからの指導に沿って体を動かしているだけでは、自分でコントロールしているとは言えませんね。

 

 常に自分と対話し、その中で自分のクセに気付き、そのときの自分の状態を知り、本来の体の使い方に直していく。これがピラティスの神髄です。

 

 エクササイズができたらおしまいではなく、エクササイズを通じて、自分の体と対話していくことが大切なのです。

 

 たとえ思い通りに体を動かせていなくても、できない理由に気付いて、そこに意識を向けようとしていれば、それはピラティスといえるのです。

 

 自分と絶えず対話をしているから、体以外の心の動きにも変化が起きてくるのでしょうね。     「いま、ここ」にいるということですね。      スゴイです。

 

「体、頭、精神の調和」は呼吸でつながっています。

 

・ゆったりとリラックスしているとき、呼吸は深くゆっくりになります。

・焦っているとき、緊張しているとき、呼吸は浅く速くなります。

 

 呼吸が速くなっていることに気付いたら、ゆっくりとした呼吸に戻しつつ、動きに意識を集中してみます。すると動きに呼吸のタイミングが合うようになり、次第に気持ちが落ち着いていくのを感じられるはずです。思いが暴走して速くなった呼吸を意識的にコントロールすることで、動きに意識が集中するようになり、頭と精神を元に戻すことができるのです。

 

 ピラティスのエクササイズと呼吸がセットになっている理由は、呼吸が、体、頭、精神の調和を保ち、自分をコントロールする「橋渡し役」になるからです。

 

 猫が高いところから落ちても平気なのは、柔らかい背骨がクッションの働きをしているからなのです。すなわち、人間も柔らかい背骨になれたら、背骨のクッションが衝撃を吸収し、背骨を間を通る血液や神経の流れをよい状態に保つことができるのです。

 

それはすなわち、肉体の若さにもつながっていきます。

 

ピラティスの呼吸とは?

 

ピラティスで行う呼吸は、鼻から吸って口から吐く胸式呼吸です。

 

具体的には、呼吸筋(肺の周りの筋肉群)を使って胸郭を最大限にふくらませ、肺に限界まで空気を入れたら今度は絞り出すように吐くというもの。

 

このとき、おへそを内側に引き込んでお腹を薄くし、薄くなったお腹にコルセットを巻くイメージで固定します、お腹は固めたまま、胸郭は最大限ふくらませるという「呼吸による筋肉運動」を行います。

 

ピラティスではこの呼吸運動の上にエクササイズをかさねていきます。深い胸式呼吸で空気を体に取り込むと、血液に新鮮な酸素がたくさん取り込まれ、細胞も元気になっていきます。

 

ピラティスをすることで、自分ならではの美しさ。自分に合った体の使い方。が手に入りますね。

 

挑戦してみたくなりましたね。

 

 

参考文献:新しいピラティスの教科書 石部美樹著、石垣英俊・高橋なぎ監修 池田書店